厚生労働白書④「介護報酬改定」について

厚生労働白書④「介護報酬改定」について


厚生労働省が9月16日に公表した「厚生労働白書」ですが、 スマイリオブログでは、「厚生労働白書」の福祉・介護に関するテーマについて、複数回にわたり解説いたします。

第4回目の今回は、介護報酬改定について、白書の記載をまとめています。

 この記事を読むべき人は?

 介護事業所の業務改善に取り組む管理者様

 介護業界の働き方改革に興味のある方

■介護報酬とは

介護報酬とは、介護事業者が利用者(要介護者または要支援者)に介護サービスを提供した場合に、その対価として支払われるサービス費用をいいます。
介護報酬は各サービス毎に設定されており、サービス提供に関わる費用に加えて、事業所のサービス提供体制や利用者の状況等に応じて、加算・減産される仕組みとなっています。
この介護報酬は、厚生労働大臣が社会保障審議会(介護給付費分科会)の意見を聞いて定めることとしています。

介護報酬支払の流れ
介護報酬支払の流れ

※出展:厚生労働省HP「介護報酬について」(https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/housyu/housyu.html

■2021年度介護報酬改定

2021年度の介護報酬改定では、介護職員の雇用や処遇改善、物価動向等介護事業者の経営を巡る状況を踏まえ見直しを行い、全体の改定率として0.7%増加となりました。

また、改定に当たり、感染症や災害への対応力強化や地域包括ケアシステムの推進等の視点を踏まえ、運営基準や単位数・要件等の見直しを実施したとのことです。

■2022年度介護報酬改定

2022年度の介護報酬改定においては、2021年11月19日に閣議決定された「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」を踏まえ、 2022年10月以降に臨時介護報酬改定を行い、介護職員の収入を3%(月額平均9,000円相当)程度引き上げるための措置を講じることとしています。

※2022年度介護報酬改定につきましては、下記サイトの記事にも記載がございますので、併せてご確認頂けますと幸いです
 (https://www.smilio.jp/news-2/3497/
※詳細は『厚生労働白書』p.354(第2部 第7章 第4節 第5項「介護報酬改定」)をご確認ください
 資料はこちら(https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/21/index.html

スマイリオでは今後も、介護業界に関わるニュースを発信して参りますので、 引き続きのご愛読を宜しくお願いいたします。

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